
スペインのラ・リーガに所属するセルタ・デ・ビーゴは、地元出身の選手を積極的に育てながら、経験豊富な実力者も組み合わせるクラブです。セルタの選手について調べる際は、名前やポジションだけでなく、各選手の特徴やチーム内での役割を知ると試合をより楽しめます。この記事では、2025-26シーズンの実績と2026年夏に発表された情報を基に、注目選手、若手、戦術、移籍状況を初心者にもわかりやすく紹介します。
セルタ・デ・ビーゴは、スペイン北西部のガリシア州ビーゴを本拠地とするクラブです。正式名称はレアル・クルブ・セルタ・デ・ビーゴで、淡い水色のユニフォームから「セルステス」と呼ばれています。
セルタは1923年に設立され、ホームゲームをエスタディオ・アバンカ・バライードスで行っています。レアル・マドリードやバルセロナのような巨大な予算を持つクラブではありませんが、技術力のある選手を育成し、攻撃的なサッカーを見せることで知られています。
クラブがあるガリシア地方との結び付きも強く、地元の下部組織で育った選手がトップチームで活躍することは、サポーターにとって特別な意味を持ちます。選手を頻繁に補強するだけではなく、クラブの考え方を理解した若手を中心にチームを作る点がセルタの特徴です。
セルタは2025-26シーズンのラ・リーガを6位で終え、14勝12分け12敗、53得点48失点という成績を残しました。上位クラブとも競り合いながら安定して勝点を積み重ね、翌シーズンも欧州大会に出場できる位置を確保しています。
UEFAヨーロッパリーグでは準々決勝まで進出しました。国内リーグと欧州大会を並行して戦うには、多くの選手を状況に応じて使い分けなければなりません。若手や控え選手にも出場機会を与えるセルタの運用が、長いシーズンを戦い抜くうえで重要な役割を果たしました。
トップチームを率いるのはクラウディオ・ヒラルデス監督です。セルタの下部組織やリザーブチームを指導した経験があり、若手選手の能力や性格をよく理解しています。クラブは2026年4月に契約を2028年まで延長し、継続的なチーム作りを任せました。
ヒラルデス監督は、ボールを保持しながら相手の守備を動かす攻撃と、失った直後に素早く奪い返す守備を重視します。選手を固定するのではなく、対戦相手やコンディションに合わせて先発を変更するため、複数のポジションをこなせる選手が評価されやすい傾向があります。
2026年7月時点では、2026-27シーズンに向けた夏の移籍期間中です。新加入選手や退団選手、期限付き移籍から戻る選手の扱いが決まっていない場合があり、登録メンバーは開幕までに変わる可能性があります。
選手一覧を確認するときは、対象シーズンと更新日を確認しましょう。前年の背番号や所属情報が掲載されたままのサイトもあるため、クラブ公式発表やラ・リーガの登録情報と照らし合わせることが大切です。
セルタには、クラブを長く支えてきたベテランから将来性のある若手まで、異なる特徴を持つ選手がそろっています。ここでは2025-26シーズンに主力となった選手と、2026-27シーズンに向けて注目される選手をポジション別に整理します。
ルーマニア代表経験を持つヨヌーツ・ラドゥは、2025年夏にヴェネツィアから加入し、2025-26シーズンのリーグ戦全38試合でゴールを守りました。シュートへの反応だけでなく、後方からパスをつなぐ能力もあり、セルタが自陣から攻撃を組み立てる際の出発点になります。
ゴールキーパーには、下部組織出身のイバン・ビジャルもいます。出場機会は限られていても、クラブの戦い方や環境を熟知している点は重要です。守備陣との連係が必要なポジションであるため、先発選手だけでなく控え選手の経験もチームの安定につながります。
センターバックでは、スウェーデン代表経験を持つカール・スタルフェルトや、豊富な経験を持つマルコス・アロンソが守備を支えてきました。マルコス・アロンソは中央だけでなく左サイドでもプレーでき、攻撃時には正確な左足のパスやセットプレーでも貢献できます。
一方、ハビ・ロドリゲスやジョエル・ラゴといった若い下部組織出身選手も出場機会を増やしています。相手の攻撃を止めるだけでなく、ボールを運んで中盤へ渡す能力が求められるのがセルタの守備陣です。若手が実戦を経験しながら成長できる環境も整っています。
イライクス・モリバは、身体の強さとボールを前へ運ぶ力を備えたミッドフィールダーです。相手からボールを奪い、素早く攻撃へ切り替える場面で力を発揮します。守備的な役割だけでなく、前方へ飛び出してゴールに関わることもできます。
ウーゴ・ソテロはセルタの育成組織で成長した選手で、周囲を見ながらパスを配る能力が特徴です。攻守のつなぎ役としてボールを受け、相手のプレッシャーをかわしながら攻撃の方向を決めます。両者の特徴を組み合わせることで、中盤に力強さと技術を両立できます。
2025-26シーズンは、ボルハ・イグレシアスがリーグ戦14得点を記録し、主要な得点源になりました。身体を使ってボールを収めるプレーに加え、ペナルティーエリア内で相手より先に動く能力があります。周囲の選手を生かすポストプレーも持ち味です。
フェラン・ジュグラもリーグ戦で9得点を挙げました。前線の中央だけでなく、サイドや相手守備陣の間へ移動できるため、攻撃に変化を与えられます。パブロ・ドゥランやウィリオット・スウェドベリなども控えており、相手に応じて異なる組み合わせを選べる点が強みです。
| ポジション | 主な選手 | 特徴 |
|---|---|---|
| GK | ヨヌーツ・ラドゥ | 反応速度とパス能力 |
| DF | マルコス・アロンソ、ハビ・ロドリゲス | 経験と育成選手の組み合わせ |
| MF | イライクス・モリバ、ウーゴ・ソテロ | ボール奪取と攻撃の組み立て |
| FW | ボルハ・イグレシアス、フェラン・ジュグラ | 得点力と前線での連係 |
セルタの試合を見る際は、数字に表れる得点やアシストだけでなく、周囲の選手を動かすプレーにも注目すると楽しみが増えます。チームの象徴、得点源、多機能な若手など、役割の異なる選手が攻撃を形作っています。
イアゴ・アスパスは、セルタを代表する存在です。幼少期からクラブの育成組織で成長し、リヴァプールやセビージャでプレーした時期を経てセルタへ復帰しました。得点数だけでなく、試合の流れを読みながら好機を作る能力でもチームを支えています。
クラブは2026年5月にアスパスとの新たな契約を発表し、2026-27シーズンも選手としてプレーする予定です。その後はクラブ内部の役割を担う契約となっており、現役生活の先までセルタと関わり続けます。出場時間が調整されても、判断力とリーダーシップは大きな価値を持ちます。
ボルハ・イグレシアスは、セルタの育成組織でプレーした経験を持つセンターフォワードです。2025-26シーズンはリーグ戦で14得点を記録し、チーム最多得点者となりました。相手センターバックと競り合いながら、味方が攻め上がる時間を作れる選手です。
ゴール前では、強いシュートだけに頼らず、味方のクロスやこぼれ球が届く位置を予測して動きます。アスパスが下がってボールを受けると、イグレシアスが最前線に残って相手守備陣を引き付けられます。役割を分担できることがセルタの攻撃を多彩にしています。
ウーゴ・アルバレスは、セルタの育成組織からトップチームへ進んだ攻撃的な選手です。ドリブルで相手をかわす技術があり、サイドから中央へ入ってシュートやラストパスを狙います。2025-26シーズンにはリーグ戦で4得点を挙げました。
サイドアタッカーだけでなく、ウイングバックに近い位置でもプレーできるため、試合中の配置変更にも対応できます。守備では長い距離を戻る必要がありますが、攻撃へ切り替わった瞬間には一気に前進できます。セルタらしい技術と運動量を備えた選手として期待されています。
スウェーデン出身のウィリオット・スウェドベリは、中盤の攻撃的な位置やサイドでプレーします。相手守備陣の間へ入り込む動きが得意で、2025-26シーズンには途中出場を含めて出番を重ね、リーグ戦で5得点を記録しました。
ボールを長く持つよりも、少ないタッチで前を向いたり、ゴール前へ走り込んだりする場面で持ち味が出ます。先発でも途中出場でも起用できるため、試合終盤に攻撃の勢いを変える選択肢になります。得点に加えてプレーの安定性が高まれば、さらに重要な存在になるでしょう。
セルタを理解するうえで欠かせないのが、スペイン語でカンテラと呼ばれる育成組織です。クラブは若手をトップチームの練習に参加させるだけでなく、公式戦でも積極的に起用しています。
セルタの育成組織は、練習拠点の名前から「ア・マドロア」とも呼ばれます。クラブはガリシア地方の選手を中心に、技術、戦術理解、判断力を段階的に伸ばしています。単に身体能力の高い選手を集めるのではなく、ボールを使ったプレーを大切にする点が特徴です。
育成選手は、リザーブチームにあたるセルタ・フォルトゥナで経験を積みます。トップチームと似た考え方でプレーするため、昇格後も監督の要求を理解しやすくなります。ヒラルデス監督自身がリザーブチームを率いた経験を持つことも、若手を起用しやすい理由です。
ハビ・ロドリゲスは、センターバックや右側の守備位置でプレーできる選手です。2025-26シーズンにはリーグ戦で多くの先発機会を得て、トップチームの主力候補へ成長しました。守備だけでなく、相手の位置を見ながら縦方向へパスを入れられます。
ジョエル・ラゴも下部組織出身のセンターバックです。若い選手が守備の中央でプレーするには、相手の動きを予測し、周囲へ指示を出す能力が必要です。経験豊富な選手と組むことで試合の進め方を学びながら、クラブの将来を担う存在として成長しています。
ウーゴ・ソテロは、ボールを受ける前に周囲を確認し、少ないタッチで攻撃を進められる中盤の選手です。相手に囲まれやすい位置でプレーしますが、身体の向きやパスの選択によってプレッシャーを避けます。セルタの組み立てを安定させる存在です。
ミゲル・ロマンも中盤でプレーし、攻守をつなぐ役割を担います。若手選手は毎試合先発するとは限りませんが、リーグ戦、カップ戦、欧州大会が重なるシーズンでは多くの機会があります。限られた出場時間で監督の要求に応えることが、定位置獲得につながります。
セルタでは、年齢だけで起用を決めるのではなく、戦術を理解しているか、複数の役割をこなせるかが重視されます。育成組織から同じ方針で指導を受けている選手は、トップチームでもポジショニングやパスの判断を共有しやすい利点があります。
セルタの若手を見るときは、得点やアシストだけで評価しないことがポイントです。ボールを持っていないときの動き、相手への寄せ方、味方のために空間を作る動きにも注目すると、監督が起用する理由を理解しやすくなります。
セルタは試合によって配置を変えますが、3人のセンターバックを置く形や、両サイドの選手を高い位置へ進出させる形を採用することがあります。フォーメーションの数字よりも、ボールの位置に応じて各選手がどこへ動くかが重要です。
セルタは、ゴールキーパーやセンターバックから丁寧にパスをつなぎます。相手が前からボールを奪いに来た場合も、すぐにロングボールを蹴るのではなく、中盤の選手が下がって数的優位を作ります。数的優位とは、一定の場所で相手より味方が多い状態です。
ラドゥのパス能力、センターバックの運ぶ力、ソテロの受ける技術が組み合わさると、相手の最初の守備を突破できます。ただし、自陣でボールを失えばすぐに失点の危険が生まれます。選手には技術だけでなく、状況に応じて安全な選択をする判断力も必要です。
セルタの攻撃では、セルヒオ・カレイラ、ハビ・ルエダ、ウーゴ・アルバレスなど、サイドを上下できる選手が重要になります。外側に大きく開くことで相手の守備を横へ広げ、中央のアスパスや中盤の選手がボールを受ける空間を作ります。
サイドの選手はクロスを上げるだけではありません。相手の背後へ走る、中央へ入ってシュートを狙う、後方の味方へ戻して攻撃を組み直すなど、多くの判断が求められます。2026年夏に復帰したハビ・ガランも、左サイドでの積極的な攻撃参加が期待されます。
アスパスは固定されたセンターフォワードとして待つのではなく、中盤へ下がったり右側へ移動したりしながらボールを受けます。アスパスが動いて空けた場所へ、イグレシアス、ジュグラ、スウェドベリなどが走り込むことで、相手は誰をマークするか判断しにくくなります。
この攻撃を成立させるには、複数の選手が同時に動く必要があります。一人が自由に動くだけでは、ペナルティーエリア内に誰もいなくなる場合があります。セルタの攻撃では、ボール保持者だけでなく、その周囲で入れ替わる選手の動きも見どころです。
攻撃に多くの選手を参加させるセルタは、ボールを失った瞬間に相手へ素早く寄せます。相手が正確なパスを出す前に囲み、ボールを奪い返せれば、守備陣形が整っていない相手をすぐに攻められます。この動きはカウンタープレスと呼ばれます。
最初の寄せをかわされると、後方に大きな空間が生まれる点には注意が必要です。中盤のモリバが相手の前進を止め、センターバックが背後を管理しなければなりません。全員が連動して動くため、途中出場の選手にも高い戦術理解が求められます。
2026-27シーズンに向けた選手編成は、2026年7月時点でも進行中です。セルタは中盤と左サイドを補強する一方、契約満了や期限付き移籍の終了によって複数の選手が入れ替わっています。
セルタは2026年6月、エルチェで活躍したアレイクス・フェバスの加入を発表しました。契約は2029年までです。フェバスは中盤でボールを受け、相手の間を通すパスや、自ら前方へ運ぶプレーを得意としています。
セルタの中盤にはソテロやモリバなど異なる特徴を持つ選手がいます。フェバスが加わることで、ボール保持を重視する試合や、相手の守備を細かなパスで崩したい場面の選択肢が増えます。欧州大会を含む多くの試合を戦ううえでも重要な補強です。
2026年6月30日には、左サイドバックのハビ・ガランがセルタへ復帰しました。契約期間は2028年までです。ガランは2021年から2023年にもセルタでプレーし、公式戦79試合に出場しているため、クラブやリーグへの適応に大きな不安がありません。
スピードを生かした縦への突破と、相手陣内での積極的な攻撃参加が持ち味です。3バックを採用する場合は左ウイングバックとして高い位置を取り、4バックでは左サイドバックとしてプレーできます。複数の配置に対応できる点も補強の目的に合っています。
夏の移籍期間には、多くの獲得候補や退団候補が報道されます。しかし、クラブ間交渉や選手との契約が成立しなければ、実際の移籍にはなりません。特に契約満了を迎える選手は、更新交渉が進んでいる途中でも退団と報じられる場合があります。
セルタの最新選手一覧を知りたい場合は、クラブ公式サイトの発表とラ・リーガの登録メンバーを優先しましょう。背番号はプレシーズン中に変更されることもあるため、ユニフォームを購入する場合は正式登録後の確認が安心です。
セルタは2026-27シーズンもラ・リーガとヨーロッパリーグを並行して戦います。国内リーグだけを戦うシーズンより試合数が増えるため、主力選手に負担を集中させず、複数の選手を入れ替える必要があります。
アスパスの現役最終シーズンになる予定であることも大きな注目点です。長くチームを支えた象徴の力を生かしながら、ウーゴ・アルバレス、ソテロ、ハビ・ロドリゲスなどの世代へどのように役割を引き継ぐのかが、セルタの将来にも影響します。
セルタの選手構成には、イアゴ・アスパスやマルコス・アロンソといった経験豊富な選手、ボルハ・イグレシアスなどの得点源、育成組織で成長した若手がバランスよく含まれています。選手個人の技術に加え、ポジションを入れ替えながら全員で攻守に関わる点がチームの魅力です。
2026年夏にはアレイクス・フェバスとハビ・ガランが加入し、新シーズンへ向けた編成が進んでいます。移籍期間中は所属選手や背番号が変わる可能性があるため、最新情報は公式発表で確認してください。得点者だけでなく、若手の成長、サイドの動き、ボールを失った直後の守備にも注目すると、セルタの試合をより深く楽しめます。