
フランコ・マスタントゥオーノは、アルゼンチンの名門リーベル・プレートで頭角を現し、18歳でレアル・マドリードへ加入した攻撃的な選手です。若くして数々の記録を作った一方、欧州初年度は得点数や出場時間の面で厳しい評価も受けました。この記事では、2026年7月時点で確認できるクラブ別、シーズン別、代表別の成績を整理し、数字から見える特徴や今後の注目点をわかりやすく紹介します。
フランコ・マスタントゥオーノの成績を確認する際は、リーベル・プレート時代とレアル・マドリード移籍後を分けて見ることが大切です。所属リーグのレベルや求められる役割が大きく異なるため、得点数だけでは評価しにくい選手でもあります。
マスタントゥオーノは2007年8月14日生まれで、アルゼンチンのブエノスアイレス州アスル出身です。身長は約178センチで、主なポジションは右ウイングや攻撃的ミッドフィールダーです。左利きであり、右サイドから中央へ入りながらシュートやラストパスを狙うプレーを得意としています。
2025年8月14日にリーベル・プレートからレアル・マドリードへ正式加入し、背番号30を着用しました。契約期間は2031年6月までです。加入時点で18歳という若さだったため、即戦力としての結果だけでなく、将来性を含めた長期的な育成対象として獲得された選手と考えられます。
リーベル・プレートのトップチームでは、2024年から2025年にかけて公式戦通算64試合に出場し、10得点を記録しました。2024年は公式戦41試合3得点、2025年はレアル移籍前までに公式戦23試合7得点と、2年目に得点力を大きく伸ばしています。
レアル・マドリードで迎えた2025-26シーズンは、ラ・リーガで23試合に出場し、1得点0アシストでした。コパ・デル・レイとUEFAチャンピオンズリーグでもそれぞれ1得点を挙げています。欧州初年度の公式戦では複数大会で得点したものの、安定して先発に定着するまでには至りませんでした。
主要大会の出場数と得点数を整理すると、リーベル時代に急速な成長を見せ、レアル移籍後は出場機会を得ながら欧州サッカーへの適応を進めたことがわかります。集計元によって大会区分や出場数が異なる場合があるため、以下は主要な公式戦を中心にまとめています。
| 所属・シーズン | 主な大会 | 出場 | 得点 |
|---|---|---|---|
| リーベル・プレート 2024 | 全公式戦 | 41試合 | 3得点 |
| リーベル・プレート 2025 | 全公式戦 | 23試合 | 7得点 |
| レアル・マドリード 2025-26 | ラ・リーガ | 23試合 | 1得点 |
| レアル・マドリード 2025-26 | チャンピオンズリーグ | UEFA公式で7試合 | 1得点 |
| レアル・マドリード 2025-26 | コパ・デル・レイ | 2試合 | 1得点 |
| アルゼンチンA代表 | 国際試合 | 4試合 | 0得点 |
マスタントゥオーノが世界的に注目されるようになったのは、アルゼンチンのリーベル・プレートで若くしてトップチームに昇格したためです。2024年にデビューすると、翌2025年には得点とアシストの両面で存在感を強めました。
2024年1月にトップチームで公式戦デビューを果たし、同年2月にはコパ・アルヘンティーナで初得点を記録しました。当時は16歳5か月ほどで、リーベル・プレートのクラブ史上最年少得点記録を更新したと紹介されています。早い段階から技術力と落ち着きを評価されていたことがわかります。
2024年の公式戦成績は41試合3得点でした。得点数だけを見ると多くありませんが、先発と途中出場を繰り返しながら、国内リーグやコパ・リベルタドーレスなど複数の大会を経験しています。10代前半から中盤の選手としては出場数が多く、クラブが積極的に実戦経験を与えていた点も特徴です。
2025年は、レアル・マドリードへの移籍が決まるまでに公式戦23試合で7得点を記録しました。アルゼンチン国内リーグでは12試合4得点4アシストを残し、コパ・リベルタドーレスでも6試合2得点を挙げています。前年よりもゴール前での判断が良くなり、攻撃の中心として扱われる試合が増えました。
1試合当たりの得点数も2024年から明確に上昇しています。若手選手はドリブルやテクニックが注目されやすいものの、マスタントゥオーノはシュートまで持ち込む回数を増やし、直接得点に関与できる選手へ変化しました。2025年の公式戦23試合7得点は、レアルが獲得を決めるうえで重要な成績だったと考えられます。
特に注目されたのが、2025年4月に行われたボカ・ジュニアーズとのスーペルクラシコです。マスタントゥオーノは直接フリーキックを決め、リーベル・プレートの選手としてボカ戦で得点した最年少選手になりました。伝統的な大一番で結果を残したことで、アルゼンチン国外でも評価が急上昇しました。
左足から放たれたシュートは、強さだけでなくコースの正確さも備えていました。セットプレーを任せられる技術は、同年代の選手と比較した際の大きな特徴です。ただし、リーベルではボールを多く受けられる立場だったため、欧州の強豪クラブでも同じ頻度でシュートを打てるとは限りません。
2025年のFIFAクラブワールドカップには、リーベル・プレートの選手として3試合に出場しました。大会では得点やアシストを記録できなかったものの、17歳で世界各国のクラブと対戦する経験を積んでいます。先発出場も果たし、国際舞台でプレーできる技術と判断力を示しました。
一方で、守備強度が高い相手に対しては、得意のドリブルや左足のシュートを十分に生かせない時間もありました。クラブワールドカップでの成績は、才能の大きさと同時に、トップレベルで継続的に違いを作る難しさを示すものでもありました。
レアル・マドリード移籍後の成績は、リーベル時代ほど得点数が伸びませんでした。しかし、18歳でラ・リーガやチャンピオンズリーグに出場し、複数大会で得点を記録した点は無視できません。数字と起用状況の両方から見る必要があります。
2025-26シーズンのラ・リーガでは23試合に出場し、そのうち11試合で先発しました。出場時間は1,037分で、得点は1、アシストは0です。リーグ初得点は2025年9月のレバンテ戦で記録しましたが、その後は得点を積み重ねることができませんでした。
約1,000分の出場で1得点という数字は、攻撃的なポジションの選手として高いとはいえません。もっとも、フル出場が続いたわけではなく、途中出場や短時間の起用も多くありました。主力選手との競争が激しいレアルでは、毎試合同じ役割でプレーできなかったことも成績に影響しています。
ラ・リーガでは30本のシュートを放ち、枠内シュートは7本でした。ゴール期待値を示すxGは約3.09です。xGとは、それぞれのシュートが得点になる確率を合計した指標で、約3得点が期待される機会から実際には1得点だったことを意味します。
単純に決定力が低かったと断定することはできませんが、好機を得点へ変える精度には改善の余地があります。また、30本中25本が左足によるシュートでした。得意な左足へ持ち替える動きを相手に読まれる場面もあり、右足でのフィニッシュや素早い判断を増やす必要があります。
リーグ戦のパス成功率は約90%で、成功したパスは443本でした。チャンス創出は16回、決定機の創出は5回、期待アシストを表すxAは約2.33です。実際のアシストは0でしたが、味方が得点できる可能性のあるパスをまったく出せていなかったわけではありません。
アシストは、パスを受けた味方がシュートを決めなければ記録されない数字です。そのため、xAが約2.33でアシスト0という結果には、本人のパス精度だけでなく味方の決定力も関係します。ただし、攻撃の中心選手になるには、より多くの決定機を継続して作る必要があります。
ドリブル成功数は25回、成功率は約46%でした。左足でボールを運びながら相手をかわす能力は見せたものの、2回に1回以上は失敗した計算です。ラ・リーガでは相手守備者の対応が速いため、無理に突破するのではなく、パスやワンタッチプレーを選ぶ判断も求められます。
守備ではタックル20回、ボール回収39回を記録し、前線から守備へ参加する姿勢も見せました。一方、イエローカード5枚、レッドカード1枚という記録も残っています。若い攻撃的選手としては警告がやや多く、守備時の接触や感情のコントロールも改善点です。
マスタントゥオーノは、リーグ戦以外の大会でも出場機会を得ました。特にチャンピオンズリーグではレアル・マドリードの年少記録を更新し、得点も記録しています。出場時間は限られていましたが、将来につながる経験を積みました。
2025年9月のマルセイユ戦では、18歳33日で先発出場しました。これはレアル・マドリードの選手としてチャンピオンズリーグに先発した最年少記録です。大会初期から起用されたことは、当時の監督やクラブが能力を高く評価していたことを示しています。
UEFA公式記録では、2025-26シーズンのチャンピオンズリーグで7試合に出場し、プレー時間は292分でした。1試合平均では約42分となるため、主力としてフル出場を重ねたわけではありません。先発と途中出場を経験しながら、欧州最高峰の試合速度に適応するシーズンとなりました。
2026年1月のモナコ戦では、レアル・マドリード加入後初となるチャンピオンズリーグでの得点を記録しました。2025-26シーズンの大会成績は1得点0アシストで、シュート数はUEFA公式で12本です。限られた292分の中で得点を残した点は評価できます。
この得点は、普段多く使う左足ではなく右足で記録されました。相手に左足を警戒されやすい選手にとって、逆足でも得点できたことには意味があります。得点数は1にとどまりましたが、重要な国際大会で結果を残した経験は今後の自信につながるでしょう。
チャンピオンズリーグでは102本のパスを試み、90本を成功させました。UEFA公式のパス成功率は約91.6%です。短いパスだけでなく、中距離のパスやロングパスでも高い成功率を残し、ボールを失わずに攻撃をつなぐ能力を示しました。
ただし、パス成功率が高いだけで攻撃への貢献が大きいとは限りません。安全な横パスや後方へのパスが多ければ成功率は上がります。マスタントゥオーノの場合は、相手ペナルティーエリアや危険な地域へ送るパスを増やし、得点に直結するプレーへつなげることが課題です。
コパ・デル・レイでは2試合に出場し、1得点を記録しました。スーペルコパでは2試合に出場したものの、得点とアシストはありませんでした。リーグ、チャンピオンズリーグ、国内カップの3大会で得点したため、特定の大会だけで結果を出したわけではありません。
一方、シーズンを通して得点を量産したとはいえず、定位置を確保するほどの成績には届きませんでした。リーベル時代は右サイドや中央でボールを集められましたが、レアルでは世界的な攻撃選手と出場時間を争います。短い出場時間で明確な結果を残す難しさが表れました。
マスタントゥオーノは年代別代表を経て、17歳でアルゼンチンA代表デビューを果たしました。A代表ではまだ得点を記録していませんが、非常に早い段階から将来の中心候補として招集されています。
アルゼンチンU-17代表では9試合前後に出場し、1得点を記録しています。2023年のU-17ワールドカップにも参加し、6試合に出場しました。当時から左足のキックやボールを運ぶ技術を評価され、年齢別の国際大会で経験を積んでいます。
U-20代表では通算12試合前後に出場し、2得点を記録しました。2024年には親善試合で得点を挙げています。2025年の南米U-20選手権では8試合に出場したものの、得点はありませんでした。年上の選手を相手にプレーした経験が、クラブでの成長にもつながっています。
2025年6月5日のワールドカップ南米予選チリ戦で、後半から途中出場してA代表デビューを果たしました。デビュー時の年齢は17歳9か月22日です。アルゼンチン代表の公式戦における非常に若いデビューとして大きく報じられました。
2026年3月までのA代表成績は4試合0得点です。先発として長時間プレーするよりも、途中出場で攻撃に変化を加える役割が中心でした。背番号10を着用して出場した試合もあり、代表スタッフから高い期待を寄せられていることがうかがえます。
マスタントゥオーノは2026年ワールドカップの予備登録メンバーには入りましたが、最終的な26人の登録メンバーから外れました。大きな負傷による欠場ではなく、レアル・マドリードで十分な出場時間と結果を残せなかったことなどを踏まえた競技上の判断と報じられています。
アルゼンチン代表には、同じ攻撃的な位置でプレーできる実績豊富な選手が多くいます。18歳で最終メンバーに入れなかったこと自体は、将来性を否定するものではありません。クラブで継続的に先発し、得点やアシストを増やすことが代表復帰への現実的な条件になります。
A代表4試合で0得点0アシストという数字は、現時点で代表の中心選手になっていないことを示します。出場時間が短いため単純比較はできませんが、ワールドカップを目指す選手としては、限られた機会でも得点につながるプレーを見せる必要があります。
右ウイングだけでなく、中央の攻撃的ミッドフィールダーとしてもプレーできれば、起用される可能性は広がります。代表ではボールを長く保持するより、周囲の選手と素早く連係する能力が重要です。パスを受ける前の準備や守備への切り替えも評価対象になります。
マスタントゥオーノの成績は、リーベル時代の急成長と、レアル移籍後の厳しい競争をはっきり示しています。得点数だけでは物足りなく見えますが、パスやドリブル、年齢を考慮すると成長の余地が大きい選手です。
最大の武器は、左足から放つ強く正確なシュートです。ボカ・ジュニアーズ戦の直接フリーキックのように、ペナルティーエリア外から得点できる能力があります。右サイドから中央へ入り、左足でゴールの遠い側を狙う形も得意です。
一方、レアルでのリーグ戦は30本のシュートで1得点にとどまりました。相手に左足を警戒された状況でもシュートコースを作る工夫や、シュートを打つタイミングの改善が必要です。右足でのプレーを増やせれば、守備側は対応を絞りにくくなります。
ラ・リーガで約90%、チャンピオンズリーグで約91.6%というパス成功率は、若い攻撃選手として安定しています。強豪クラブではボールを簡単に失わないことが重視されるため、味方との距離を保ちながら攻撃を組み立てられる点は長所です。
ドリブル成功数やチャンス創出数からも、ボールを前へ運ぶ能力があることがわかります。ただし、アシスト0という結果を考えると、相手をかわした後のラストパスやクロスの質には改善が必要です。技術を得点やアシストへ結び付けることが、次の成長段階になります。
18歳の選手にとって、試合に継続して出ることは大切です。2025-26シーズンのラ・リーガでは23試合に出場しましたが、プレー時間は1,037分で、1試合平均にすると約45分です。途中出場が多い環境では、試合ごとのリズムを安定させるのが難しくなります。
レアルに残って定位置争いを続ける場合も、別のクラブで出場機会を増やす場合も、先発出場を重ねられるかが重要です。今後は単なる出場試合数ではなく、先発数、総出場時間、90分当たりの得点関与数を確認すると成長を判断しやすくなります。
最初に注目したいのは、リーグ戦の得点とアシストです。2025-26シーズンは合計1得点0アシストだったため、次のシーズンに数字をどこまで増やせるかが評価を左右します。特に90分当たりの得点関与が上昇すれば、出場時間が少なくても成長を確認できます。
次に、シュート決定率とxGとの差を確認する必要があります。約3.09のxGに対して1得点だった数字が改善すれば、ゴール前での落ち着きが増したと判断できます。さらに、警告や退場を減らしながら守備への貢献を維持できるかも、先発定着の重要なポイントです。
フランコ・マスタントゥオーノは、リーベル・プレートで公式戦64試合10得点を記録し、2025年には23試合7得点と大きく成長しました。ボカ・ジュニアーズ戦のフリーキックやクラブ史上最年少得点記録など、若くして印象的な実績を残しています。
レアル・マドリードでの2025-26シーズンは、ラ・リーガ23試合1得点0アシストでした。チャンピオンズリーグとコパ・デル・レイでも1得点ずつ記録した一方、リーグ戦のxG約3.09に対して1得点にとどまり、決定力や継続的なチャンスメイクには課題が残っています。
アルゼンチンA代表では4試合に出場しており、得点はまだありません。2026年ワールドカップの最終メンバーには選ばれませんでしたが、18歳という年齢を考えれば今後の成長期間は十分にあります。得点とアシスト、先発数、出場時間を伸ばせるかが、レアルと代表での将来を左右するポイントです。