
アレクシス・マック・アリスターは、得点だけでは実力を判断しにくい万能型のミッドフィルダーです。リバプールでは攻撃的な位置から守備的な役割まで担当し、アルゼンチン代表ではワールドカップ優勝にも大きく貢献しました。この記事では、2026年7月3日時点で確認できるクラブと代表の成績を整理し、数字から分かる特徴や評価のポイントを初心者にも分かりやすく紹介します。
最初に、マック・アリスターの主要な成績をまとめます。出場数はリーグ戦だけを数える場合と、カップ戦や欧州大会を含める場合で異なるため、どの大会を対象にした数字なのか確認することが大切です。
2025-26シーズンのマック・アリスターは、リバプールで公式戦55試合に出場し、5得点7アシストを記録しました。プレミアリーグでは37試合に出場して2得点4アシスト、出場時間は約2,662分です。得点数は過去のシーズンより少ないものの、31試合で先発するなど、中盤の中心選手として継続的に起用されました。
リーグ戦ではチャンスメークに加え、後方からの組み立てや相手の攻撃を遅らせる仕事も担当しています。55試合出場という数字は、複数の大会を戦うチームで高い信頼を得ていたことを示す成績です。
マック・アリスターは2023年夏にブライトンからリバプールへ加入しました。2025-26シーズン終了時点で、リバプールでの公式戦通算出場数は150試合、通算得点は19得点です。加入から3シーズンで150試合に到達しており、年間平均では50試合に出場した計算になります。
リバプール公式サイトでは、得点とアシストを合わせたゴール関与数も約40に達したと紹介されています。攻撃の数字だけでなく、試合の流れを整える役割を担いながら、この記録を残している点が特徴です。
ブライトン時代とリバプール時代を合わせたプレミアリーグ通算成績は、203試合出場、28得点、19アシストです。得点とアシストを合計すると47回のゴールに直接関与しており、およそ4.3試合に1回の割合で得点またはアシストを記録しています。
プレミアリーグは試合の展開が速く、球際の強さも求められるリーグです。その環境で200試合以上に出場していることから、技術だけでなく、運動量や守備への対応力も備えた選手だと分かります。
| 対象 | 出場 | 得点 | アシスト |
|---|---|---|---|
| 2025-26リバプール公式戦 | 55試合 | 5得点 | 7アシスト |
| 2025-26プレミアリーグ | 37試合 | 2得点 | 4アシスト |
| リバプール通算公式戦 | 150試合 | 19得点 | 約20アシスト |
| プレミアリーグ通算 | 203試合 | 28得点 | 19アシスト |
リバプール加入後の成績を見ると、毎シーズン異なる役割を任されながら一定の出場数を確保しています。監督や周囲の選手が変わっても、中盤の複数ポジションでプレーできる柔軟性が評価されています。
加入初年度の2023-24シーズンは、公式戦46試合に出場して7得点7アシストを記録しました。プレミアリーグでは33試合5得点で、ヨーロッパリーグや国内カップ戦でも得点を挙げています。新しいチームへ移籍した直後としては、出場数と攻撃への貢献の両方で安定した成績でした。
シーズン前半には、本来よりも低い位置である守備的ミッドフィルダーを担当する試合が多くありました。それでも長距離シュートや縦パスで存在感を示し、フラム戦で決めた強烈なミドルシュートはクラブのシーズン最優秀ゴールに選ばれています。
2024-25シーズンは公式戦49試合に出場し、7得点を記録しました。プレミアリーグでは全38試合中35試合に出場して5得点を挙げ、リバプールのリーグ優勝に貢献しています。ライアン・フラーフェンベルフ、ドミニク・ソボスライと形成した中盤は、攻守のバランスが高く評価されました。
優勝を決めたトッテナム戦では、ペナルティーエリアの外から重要な勝ち越しゴールを決めています。得点数以上に、優勝争いや強豪との試合で結果を残したことが大きな評価につながりました。
2025-26シーズンは公式戦55試合に出場し、リバプール加入後では最も多い出場数となりました。5得点7アシストを記録し、チャンピオンズリーグではレアル・マドリード戦など重要な試合でも得点しています。シーズンを通して多くの試合に出場した一方、リーグ戦の得点数は2得点にとどまりました。
得点が減った理由の一つとして、ゴール前へ入る回数よりも、中盤でボールを受けて攻撃を組み立てる仕事が増えたことが挙げられます。シーズン終盤にはクリスタル・パレス戦で2アシストを記録するなど、ラストパスでも勝利に貢献しました。
リバプール加入前には、アルゼンチン国内とブライトンで経験を積みました。特にブライトンでの最終シーズンは得点力が大きく伸び、プレミアリーグを代表するミッドフィルダーとして注目されるきっかけになりました。
マック・アリスターはアルヘンティノス・ジュニアーズの下部組織で育ち、2016年にトップチームへ昇格しました。最初の所属期間では公式戦60試合に出場して9得点を記録し、2部リーグから1部への昇格も経験しています。若い頃から中央の複数ポジションを担当し、パスとシュートの両方で評価されました。
ブライトンへの移籍が決まった後も、アルヘンティノスへ期限付き移籍し、公式戦21試合で3得点を記録しています。イングランドへすぐ移らず、慣れた環境で試合経験を積んだことが、その後の成長につながりました。
2019年にはボカ・ジュニアーズへ期限付き移籍し、公式戦20試合で2得点を記録しました。国内リーグだけでなく、南米クラブ王者を決めるコパ・リベルタドーレスにも出場しています。強豪クラブで優勝を求められる環境を経験し、試合の状況に応じた判断力を高めました。
ボカでは攻撃的ミッドフィルダーやサイド寄りの位置でも起用されました。ボールを受ける位置を変えながら味方と連係する能力は、この時期から見られた特徴です。
ブライトンでは公式戦通算112試合に出場し、20得点を記録しました。プレミアリーグだけでは98試合16得点です。当初は出場機会を得るまでに時間がかかりましたが、徐々に中盤の中心となり、チームの攻撃を組み立てる役割を任されました。
特に2022-23シーズンは、プレミアリーグ35試合で10得点を記録しています。公式戦全体では40試合12得点となり、キャリアで最も得点の多いシーズンになりました。ただし、リーグ戦10得点にはペナルティーキックによる得点も含まれているため、リバプール時代と単純に比較する際は注意が必要です。
アルゼンチン国内での経験とブライトン、リバプールでの記録を合わせると、公式戦通算出場数は350試合を超え、得点数も50得点を超えています。20代後半のミッドフィルダーとしては豊富な試合経験があり、国内リーグ、欧州大会、南米大会のすべてに出場しています。
初期には攻撃的な役割が中心でしたが、プレミアリーグでは守備や試合の組み立ても身につけました。所属クラブが変わるたびに、担当できる役割を増やしてきたことが成績の安定につながっています。
マック・アリスターはクラブだけでなく、アルゼンチン代表でも中心選手の一人です。代表での得点数は多くありませんが、ワールドカップやコパ・アメリカといった主要大会で先発に定着し、複数の優勝を経験しています。
2026年6月末時点のアルゼンチン代表では、主要なデータベースで約49試合6得点と記録されています。集計元によって親善試合などの扱いが異なり、出場数に1試合程度の差が見られる場合がありますが、得点数は6得点でほぼ共通しています。
代表初得点は2022年ワールドカップのポーランド戦でした。その後はコスタリカとの親善試合や、チリ、ブラジルとのワールドカップ南米予選などで得点しています。強豪国との重要な試合でもゴールを記録している点が印象的です。
2022年カタールワールドカップでは、アルゼンチンが戦った7試合のうち6試合に出場しました。初戦のサウジアラビア戦には出場しませんでしたが、第2戦以降は先発に定着し、ポーランド戦では先制ゴールを挙げています。
フランスとの決勝では、素早い攻撃からアンヘル・ディ・マリアの得点をアシストしました。守備では相手のパスコースを限定し、攻撃ではリオネル・メッシやフリアン・アルバレスを支えています。大会前は絶対的な主力ではありませんでしたが、本大会中に欠かせない選手となりました。
2024年のコパ・アメリカでは5試合に出場し、アルゼンチンの大会連覇に貢献しました。自身の得点はありませんでしたが、2アシストを記録し、中盤でボールを前進させる役割を果たしています。決勝のコロンビア戦にも先発し、延長戦の末に1対0で勝利しました。
ワールドカップに続いて南米選手権でも優勝したことで、代表での評価はさらに高まりました。得点を狙うだけでなく、周囲の選手が動きやすい位置へパスを送り、攻撃と守備をつなぐ働きが重視されています。
2026年ワールドカップのグループステージでは、アルジェリア戦とオーストリア戦に先発し、ヨルダン戦では途中出場しました。3試合の合計出場時間は209分で、得点とアシストは記録していません。アルゼンチンは3試合すべてに勝利し、グループ首位で決勝トーナメントへ進出しています。
マック・アリスターはゴール前だけでなく、自陣からボールを運ぶ役割や、相手のプレスをかわす役割を担当しました。得点関与がなくても、ボール保持を安定させる選手として起用されていることが分かります。
マック・アリスターの成績を見る際は、得点とアシストだけに注目すると、本来の貢献を見落とす可能性があります。ポジションや戦術によって担当する仕事が変わるため、出場時間やパス、守備面も含めて評価する必要があります。
マック・アリスターは、攻撃的ミッドフィルダー、中央のインサイドハーフ、守備的ミッドフィルダーを担当できます。前方でプレーする試合ではシュートやラストパスが増えますが、低い位置で起用されると、得点よりもパスや守備の数字が増える傾向があります。
ブライトンでリーグ戦10得点を挙げた2022-23シーズンは、攻撃に参加する機会が多く、ペナルティーキックも担当していました。リバプールではキッカーを担当する機会が少ないため、同じ選手でも得点数に差が生まれています。
リバプール加入後の公式戦出場数は、46試合、49試合、55試合と毎年高い水準です。負傷や選手交代で出場時間が短い試合を含むものの、複数の監督から継続して起用されていることは、戦術理解や安定性が評価されている証拠といえます。
特定のポジションでしかプレーできない選手とは異なり、味方の組み合わせに応じて役割を変更できます。試合途中で配置が変わっても対応できるため、過密日程を戦うクラブにとって使いやすい選手です。
マック・アリスターは、相手選手が近くにいる状況でも落ち着いてボールを扱えます。短いパスで味方と連係するだけでなく、守備ラインの間へ縦パスを入れたり、逆サイドへ長いパスを送ったりすることも可能です。
アシストとして記録されるのは、基本的に得点の直前に出したパスだけです。そのため、相手の守備を崩す最初のパスや、攻撃の向きを変えたプレーは通常の成績には残りません。数字以上に攻撃へ関わっていると評価される理由はここにあります。
守備では、相手から直接ボールを奪うタックルだけでなく、パスコースを消したり、こぼれ球を回収したりする役割を担います。体格で相手を圧倒するタイプではありませんが、予測と立ち位置によって攻撃を止める選手です。
サッカー選手の成績を比べる際は、得点、アシスト、出場数だけでなく、担当ポジション、セットプレーの有無、先発数、出場時間も確認すると実力を判断しやすくなります。
攻撃的な選手と比べれば得点数は少ないものの、守備的ミッドフィルダーと比べるとシュートやチャンスメークの能力に優れています。攻守の両方に関われることが、マック・アリスターの大きな特徴です。
アレクシス・マック・アリスターは、2025-26シーズンにリバプールで公式戦55試合に出場し、5得点7アシストを記録しました。リバプール加入後の通算成績は150試合19得点、プレミアリーグ通算では203試合28得点19アシストです。
アルゼンチン代表では約49試合6得点を記録し、2022年ワールドカップと2024年コパ・アメリカの優勝に貢献しました。2026年ワールドカップでもグループステージ3試合に出場しています。
マック・アリスターは、得点数だけで評価するより、出場数、パス、守備、担当ポジションを含めて見るべき選手です。中盤のさまざまな役割を高い水準でこなせるため、クラブと代表の両方で継続的に起用されています。