フロリアン ヴィルツ成績まとめ|リヴァプール・レバークーゼン・ドイツ代表の数字

フロリアン・ヴィルツは、ドイツ代表とリヴァプールでプレーする攻撃的ミッドフィルダーです。レバークーゼンでは得点とアシストを量産し、2023-24シーズンの無敗優勝を支えました。一方、初挑戦となったプレミアリーグでは適応に時間を要しています。この記事では、2026年7月時点で確認できるクラブ別、シーズン別、代表での成績を整理し、数字から見える特徴や評価のポイントをわかりやすく解説します。

 

フロリアン ヴィルツの成績と基本プロフィール

フロリアン・ヴィルツの成績を見る前に、年齢やポジション、所属クラブを確認しておきましょう。主にトップ下で起用される選手ですが、左サイドや中央の低い位置へ移動しながら攻撃を組み立てることもできます。

 

年齢・所属クラブ・ポジション

ヴィルツは2003年5月3日生まれのドイツ人選手で、2026年7月時点では23歳です。所属クラブはイングランド・プレミアリーグのリヴァプールで、背番号7を着用しています。身長は公表媒体によって175センチから177センチと多少の違いがありますが、大柄な選手ではありません。

 

主なポジションは攻撃的ミッドフィルダー、いわゆるトップ下です。左ウイングとして登録される場合もあるものの、タッチライン際に立ち続けるタイプではありません。中央と左のハーフスペースへ入り、細かなパス交換やドリブルから決定機を作るプレーを得意としています。

 

2025-26シーズンの主な成績

リヴァプール加入初年度となった2025-26シーズンは、プレミアリーグで33試合5得点3アシストを記録しました。出場時間は約2,400分で、先発と途中出場の両方を経験しています。ドイツ時代の数字と比べると得点関与は減りましたが、シーズン後半には内容と結果が上向きました。

 

大会 出場 得点 アシスト
プレミアリーグ 33試合 5得点 3アシスト
チャンピオンズリーグ 11試合 1得点 3アシスト
国内カップなど 4試合 1得点 2アシスト
公式戦合計の目安 48試合 7得点 8アシスト

コミュニティ・シールドを公式戦に含めるかなど、集計方法によって出場数やアシスト数が異なる場合があります。そのため、リーグ成績を確認するときはプレミアリーグ公式、欧州大会はUEFAの数字というように、大会ごとに確認するのが確実です。

 

通算成績を確認するときの注意点

サッカーのアシストは、得点のようにすべての媒体で同じ数字になるとは限りません。シュートが相手選手に当たった場合、獲得したPKが得点になった場合、こぼれ球からゴールが生まれた場合などは、運営団体やデータ会社によって扱いが変わります。

 

ヴィルツの成績を比較するときは、同じデータ元、同じ大会区分、同じ集計時点の数字を使うことが重要です。
リーグ戦だけの数字と、カップ戦や代表戦を含む公式戦全体の数字を混ぜないようにしましょう。

また、シーズン途中の記事には、その時点での成績が掲載されています。現在の数字と食い違って見える場合は、情報が誤っているのではなく、公開日以降に試合が追加されている可能性があります。

 

リヴァプールでの2025-26シーズンを分析

ヴィルツは2025年夏にレバークーゼンからリヴァプールへ移籍しました。移籍金は基本額1億ポンド、条件を満たした場合は最大1億1,600万ポンド規模と報じられ、大きな期待を背負ってプレミアリーグへ挑戦しています。

 

プレミアリーグでは33試合5得点3アシスト

プレミアリーグ初年度の成績は33試合5得点3アシストでした。5得点のうち4得点はホームゲームで記録しており、アンフィールドでの試合で結果を残す傾向が見られます。シュート数は51本前後、枠内シュートは19本前後で、約8本から9本のシュートにつき1得点という計算です。

 

数字だけを見ると、移籍金やレバークーゼン時代の活躍に対して物足りない印象を受けるかもしれません。ただし、ヴィルツは得点だけを狙う選手ではなく、相手守備の間でボールを受け、前線へ運び、味方のシュートにつながるパスを出す役割も担当しています。

 

序盤の苦戦から1月に調子を上げた

加入直後はボールを受ける前に激しい寄せを受け、十分な時間を確保できない場面が目立ちました。ブンデスリーガよりも試合の切り替えが速く、相手選手との接触が増えたことに加え、チーム内での立ち位置や周囲との連係を作る時間も必要でした。

 

それでも年末から得点関与が増え、2026年1月にはリヴァプールの公式戦9試合に出場して5得点2アシストを記録しました。この活躍によってクラブの月間最優秀選手に選ばれています。バーンリー戦やニューカッスル戦などで結果を残し、フィニッシュへ入る動きにも改善が見られました。

 

チャンピオンズリーグでは創造性を発揮

2025-26シーズンのチャンピオンズリーグでは11試合に出場し、1得点3アシストを記録しました。リーグ戦よりも1試合当たりの得点関与が高く、欧州大会で積み重ねてきた経験を発揮しています。レバークーゼン時代から国際大会との相性が良く、相手の守備ブロックの間でボールを受ける能力が生きました。

 

ガラタサライ戦では1試合で8回のチャンスを作り、詳細データが残る2003-04シーズン以降のリヴァプール選手として、チャンピオンズリーグ最多となる記録を残しました。ゴールやアシストが付かないパスも含め、攻撃を前進させる能力の高さが表れています。

 

背中の負傷による離脱もあった

好調だった2026年2月には、試合前のウォーミングアップ中に背中を痛め、一時的に戦列を離れました。調子を上げていた時期の負傷だったため、継続的に得点関与を増やすうえでは痛い離脱でした。その後は復帰し、チャンピオンズリーグを含む重要な試合で先発出場しています。

 

プレミアリーグでは試合数が多く、国内カップや欧州大会も並行して行われます。初めて年間を通してイングランドでプレーしたことを考えると、コンディションを保ちながら48試合前後に出場した点も、初年度を評価する材料になります。

 

レバークーゼン時代のシーズン別成績

ヴィルツが世界的な評価を高めたのは、2020年から2025年まで所属したバイヤー・レバークーゼンです。トップチームでは公式戦197試合に出場し、57得点65アシストを記録しました。

 

公式戦197試合57得点を記録

レバークーゼンでの公式戦成績は、リーグ戦140試合35得点、国内カップ14試合4得点、欧州大会42試合18得点、スーパーカップ1試合となっています。アシストを含めると合計122回の得点に直接関与しており、約1.6試合に1回の割合でゴールかアシストを記録した計算です。

 

シーズン 公式戦出場 得点
2019-20 9試合 1得点
2020-21 38試合 8得点
2021-22 31試合 10得点
2022-23 25試合 4得点
2023-24 49試合 18得点
2024-25 45試合 16得点
合計 197試合 57得点

大きな膝の負傷から復帰した2022-23シーズンを除き、出場機会の増加とともに得点数も伸びています。特に最後の2シーズンは合計34得点を挙げ、チームの中心選手として安定した結果を残しました。

 

2023-24シーズンは49試合18得点

最も大きな成功を収めたのが2023-24シーズンです。公式戦49試合で18得点を挙げ、レバークーゼンのブンデスリーガ初優勝とDFBポカール制覇に貢献しました。チームはリーグ戦を一度も負けずに終え、国内大会無敗での2冠という歴史的な成績を残しています。

 

ブンデスリーガでは32試合11得点11アシストを記録し、得点とアシストの両方で2桁に到達しました。優勝を決めたブレーメン戦では途中出場からハットトリックを達成しています。このシーズンの働きにより、ブンデスリーガ年間最優秀選手にも選ばれました。

 

ヨーロッパリーグでも4得点4アシスト

2023-24シーズンのUEFAヨーロッパリーグでは11試合4得点4アシストを記録し、チームの決勝進出を支えました。カラバフ戦では得点に加えて3アシストを記録するなど、欧州の相手に対しても高い創造性を示しています。

 

レバークーゼンは決勝でアタランタに敗れ、公式戦無敗のままシーズンを終えることはできませんでした。それでもヴィルツは大会の若手最優秀選手に選ばれ、2022-23シーズンに続く2年連続の受賞を果たしました。

 

2024-25シーズンも得点関与を維持

2024-25シーズンは公式戦45試合16得点を記録しました。ブンデスリーガでは31試合10得点12アシストで、前年度に続いてゴールとアシストの両方を2桁に乗せています。リーグ戦の得点関与は22回となり、前年度と同じ水準を維持しました。

 

初めて出場したチャンピオンズリーグでは9試合6得点を記録しました。大会初出場から9試合で6得点というスタートは、ドイツ人選手として高いペースです。国内リーグだけでなく最高レベルの欧州大会でも得点できたことが、大型移籍につながる評価をさらに高めました。

 

ドイツ代表での成績と主要大会の結果

ヴィルツは世代別代表を経て、2021年9月にドイツA代表デビューを果たしました。2026年7月時点ではA代表45試合10得点を記録し、ジャマル・ムシアラらとともに攻撃の中心を担っています。

 

A代表通算45試合10得点

代表ではデビュー後しばらく得点がありませんでしたが、2024年3月のフランス戦で初ゴールを記録しました。試合開始直後に決めたミドルシュートで、キックオフから約7秒というドイツ代表史上最速級の得点として注目されています。

 

2024年には年間15試合で6得点を挙げ、代表での得点力が大きく伸びました。クラブではパスを出す役割が多い一方、代表ではペナルティーエリア付近へ入る回数も多く、ミドルシュートや味方とのワンツーから得点しています。

 

EURO2024では2得点

ドイツで開催されたEURO2024では、開幕戦のスコットランド戦で先制点を決めました。このゴールにより、ヴィルツはドイツ代表におけるEURO本大会の最年少得点者となっています。開催国として迎えた重要な初戦で結果を残し、5対1の勝利に貢献しました。

 

準々決勝のスペイン戦では、試合終了間際に同点ゴールを決めて延長戦へ持ち込みました。ドイツは延長戦の末に敗退しましたが、ヴィルツは途中出場から攻撃の流れを変えています。大会を通じて、先発だけでなく途中出場でも違いを生み出せることを示しました。

 

2026年ワールドカップでは4試合3アシスト

2026年ワールドカップではドイツ代表の全4試合に出場し、3アシストを記録しました。初戦のキュラソー戦ではフェリックス・ヌメチャの先制点を演出し、その後も味方の得点につながるパスを供給しています。プレミアリーグ1シーズンと同じ3アシストを、短期大会の4試合で記録したことになります。

 

一方で大会中の得点はなく、ドイツはラウンド32でパラグアイと1対1のまま延長戦を終え、PK戦で敗退しました。チームとしては早期敗退となりましたが、ヴィルツはパラグアイ戦でも多くの攻撃に関わり、創造性の面では存在感を示しています。

 

数字からわかるヴィルツの特徴と評価

ヴィルツを評価するときは、得点数とアシスト数だけでは十分ではありません。相手の守備を動かすポジショニング、シュートにつながるパス、ボールを前へ運ぶドリブルなども重要な要素です。

 

得点とアシストを両立できる

レバークーゼン時代の197試合57得点65アシストという成績からは、得点者とパサーの両方を担当できることがわかります。2023-24、2024-25シーズンには、ブンデスリーガで2年連続となる得点とアシストの2桁を達成しました。

 

典型的なストライカーのようにゴール前で待つのではなく、中盤まで下がってボールを受け、自分で運んだ後にパスかシュートを選びます。そのため、チーム内でボールを持てる位置や一緒にプレーする選手が変わると、得点とアシストの割合も変化しやすい選手です。

 

キーパスやチャンス創出も評価材料

2025-26シーズンのプレミアリーグでは、1試合当たり約2.3本のキーパスを記録したデータがあります。キーパスとは、味方のシュートへ直接つながったパスのことです。受け手がシュートを外した場合はアシストになりませんが、チャンスを作った選手の貢献を確認できます。

 

xAは期待アシストと呼ばれ、出したパスがどの程度ゴールにつながりやすいものだったかを数値化した指標です。ヴィルツの90分当たりのxAはリーグ内でも比較的高く、実際のアシスト数以上に決定機を作っていたと考えられます。

 

トップ下と左サイドで役割が変わる

トップ下で起用された場合は、相手の中盤と最終ラインの間に立ち、前線の選手へ縦パスを通す役割が増えます。中央で多くボールに触れられるため、得点だけでなく攻撃全体のテンポを整えやすくなります。

 

左サイドで起用された場合も、外側を縦に突破するだけではありません。中央へ移動して味方と数的優位を作り、空いた外側をサイドバックに使わせます。試合の登録ポジションが左ウイングでも、実際のプレー位置はトップ下に近いことがあります。

 

プレミアリーグで数字が減った理由

リヴァプール加入後に得点関与が減った理由として、リーグの違い、チーム戦術への適応、周囲との連係、負傷などが挙げられます。プレミアリーグでは守備側の寄せが速く、ボールを受けてから考える時間が短いため、素早い判断が必要です。

 

さらに、レバークーゼンでは長期間にわたり攻撃の中心を務めていましたが、リヴァプールにはモハメド・サラーやドミニク・ソボスライなど、ボールを多く受ける選手がいます。初年度の5得点3アシストだけで能力が低下したと判断するのは早く、役割と内容を合わせて見る必要があります。

 

フロリアン ヴィルツの成績まとめ

フロリアン・ヴィルツは、レバークーゼンで公式戦197試合57得点65アシストを記録し、2023-24シーズンには無敗でのブンデスリーガ優勝と国内カップ制覇に貢献しました。翌2024-25シーズンもリーグ戦10得点12アシストを残し、欧州トップクラスの攻撃的ミッドフィルダーとして評価を確立しています。

 

リヴァプール加入初年度の2025-26シーズンは、プレミアリーグ33試合5得点3アシスト、チャンピオンズリーグ11試合1得点3アシストでした。序盤は適応に苦しんだものの、2026年1月には公式戦9試合で5得点2アシストを記録し、シーズン後半に改善を見せています。

 

ドイツ代表では通算45試合10得点を記録し、EURO2024で2得点、2026年ワールドカップで3アシストを残しました。ヴィルツの価値を判断する際は、ゴールとアシストに加えて、キーパス、チャンス創出、ドリブルによる前進、トップ下での組み立ても確認すると、成績の意味をより正確に理解できます。